【4月12日放送】
再び、町田翔平(古川雄輝)と同棲することになった南さやか(中村アン)は、町田を意識し過ぎて、同棲三日目にして疲れ果てていた。
そんなさやかの前に、見知らぬ青年、藤崎隼人(市川知宏)が現れ、「さやかさん、会いたかった!俺だよ、ハヤト!寝た男の顔、忘れちゃった?」とさやかに迫るのだった。
「寝た男!?」
とさやかは驚愕するが、隼人の首のネックレスを見て、急に記憶が蘇る。確かに、そのネックレスをした上半身裸の男に迫られた記憶があった。それでも「知りませんから!」とさやかは隼人から逃げようとする。
隼人が言うには、隼人は美容師で、客として現れたサヤカと意気投合し、出会って3日後にはホテルで寝たと言う。「その後も関係を続けていて。でも、さやかさん、近頃は同棲中の彼氏にバレるとまずいからって、急に冷たくなって」と隼人。
「私が、そんなビッチ化してたなんて!」
と、さやか。
動揺が治まらないさやかは、宇野友美(佐津川愛美)のもとに行く。
「あんたにセフレ?まさか」
「だよね?ホントにこの3カ月、私に何があったか……」
「あんたの相手は町田君だけって聞いてたけど……」
と友美。
会社に戻ると、さやかは社長の泉(ふせえり)と、上司の菅野(小松利昌)から、褒めたたえられる。
「やったぞ、南!おまえがデザイナーとして参加した、レジーナ化粧品のコンペ。最終に残ったぞ」
と菅野。
「南さん、あなたが最後まで粘った成果よ!この件のチーフデザイナーはもちろん南さんで進めるわ!」
と泉も言う。
だが、さやかは
「無理です! 私にはアシスタントの記憶しかないのに、そんな大役」
と尻込みする。だが傍にいた町田が
「やります。大丈夫です。デザインコンセプトは僕が共有してますから」
とさやかを後押しするのだった。
そして、さやかと町田は、レジーナ化粧品での打ち合わせに行く。その帰り道、鷺沢亮介(大谷亮平)がさやかに会うために現れた。町田が一人先に立ち去った後、亮介は、
「電話に出ないから心配したんだぞ」
とさやかに言う。さやかはそんな亮介に、
「亮ちゃん、結婚おめでとう。青山さんと結婚するんだよね?」
と強がって言った。だが亮介は、
「プロポーズなら、断られた」
と気まずそうに言うのだった。
そして、さやかは、記憶喪失になってこの3カ月の記憶がないことを亮介に打ち明けた。だが、町田と同棲していることや、隼人とセフレ疑惑があることなどは話せなかった。
鷺沢は驚きながらも、さやかが念願のデザイナーの仕事をしていることを喜んだ。そして、
「そうだ。デザイナー昇進祝いも兼ねて、もう一度お前の誕生日祝いやろう。何も覚えてないんだろう?改めてお祝いするよ」
と。その言葉に喜ぶさやか。
後日、会社で、レジーナ化粧品のコンペに向けて決起集会が開かれた。そこで、隼人からのメールを受信するさやか。こっそりメールを見ると、
『これで思い出してくれる?』
というコメントと、ベッドで眠るさやかと上半身裸の隼人のツーショット写真があった。
「なにこれ?!」
とさやかは混乱する。その時、さやかを遠巻きに見ていた同僚が
「南さんって男っ気ないと思ってたけど、彼氏いるんだ。やることやってんだなー」
と何気ない言葉を放った。その言葉に、思わずムキになったさやかは、
「ヤッてない!ってかヤッたことないし!」
と自分が処女だとぶちまけてしまう。自己嫌悪でオフィスを飛び出し、友美のもとに行くさやか。
「もう自分が信じられない」
と言うさやかを友美は励ますが、さやかは、余計に寂しさが増してしまう。
さやかがマンションに戻ると、町田が仕事の資料を持って待ちかまえていた。だが、さやかは町田を避けて寝室に引きこもってしまう。そんなさやかに
「今がどれだけ大事な時期だか分かってますか?」
と声をかける町田。
「迷惑だって言うなら降りてもいい」
とふてくされるさやかに、
「迷惑?あんたこの3カ月間、デザイナーになるためにどれだけ頑張ってきたか覚えてないの?少しは気を遣え。過去の自分に」
と町田。
その町田の言葉に、少しだけやる気を取り戻したさやかは、翌日、町田と広告のイラストレーターを訪れた。相手は、鷺沢の恋人の青山瑞希(片瀬那奈)だった。
さやかはその瑞希にイラストを依頼する。そしてその瑞希のオフィスに、亮介も現れた。亮介も瑞希にイラストの仕事を依頼していたのだった。
プロポーズを断られたとはいえ、仕事上の付き合いが深い亮介と瑞希に、さやかは思わず嫉妬してしまう。
一方の亮介も、さやかの同棲相手が町田だと気づいた風でいて、
「おまえの選んだ相手だから、間違いない。いい奴なんだろう」
と言うのだった。さやかは、その言葉に「違う」と叫びたいが何も言えなかった…。
そんなさやかは、町田の家を出る決心をする。
「どこに行くって言うんだ。今が大事な時だって言っただろ」
と言う町田に、
「自分が気持ち悪いの!好きでもない男と同棲して、セフレとかいて……」
とさやか。
「セフレ……?」
と町田。
町田は、そんなさやかに、
「あんたは、好きでもない男と寝るような女じゃない」
と断言する。町田はさやかの、亮介への15年間の不器用で不毛な片想いを知っていたのだった。
「そんな一途で頑なな女が、中途半端なことをするわけがない」
と言う。その町田の言葉に、さやかは、かつての自分は、町田にちゃんと恋をしていたのだと悟ることができた。そして
「……私は、どういう風にこの人を好きになったのだろう。そしてどうしてダメになっちゃったんだろう」
とさやかは町田の事が気になり始める。
そんなさやかの前に隼人が再び現れる。
「私はあなたのセフレなんかじゃない」
とさやかが断言すると、隼人は、その通りだと認めた。その隼人は、町田に恋をしていて、町田とさやかの仲を引き裂こうとしていたのだった。その隼人の恋に不器用な姿に、自分を重ね合わせるさやかで……。
出典:http://www.ytv.co.jp/lovererun/story/